スクリーン4
1895年フランス軍内で起きたドレフュス事件を映画化。
ユダヤ人であるが故にドイツのスパイとされたドレフュス大尉(ルイ・ガレル)は終身刑として絶海の孤島に送られる。新任部長のピカール中佐は従来の諜報部の雑な仕事ぶりに愕然となりドレフュスを有罪とした経過も極めて疑わしく思う。慎重に調べを進めドレフュスが冤罪であるとの確信を得る。ピカールは軍上層部に真実を明らかにし、ドレフュスの裁判をやり直すように訴える、、、。
監督はロマン・ポランスキー。『戦場のピアニスト』でもユダヤ人の悲劇を劇的に描いた巨匠。この作品でも、ミステリーのように主人公ピカールが着実に真実に近づいていく様をテキパキと描いていく。主人公はユダヤ人に同情したわけではなく、あくまで法は万人に平等であるべきと考えた人。ここがこの作品の大事なポイントだと思う。
主役のジャン・デュジャルダンは硬派の演技で好演。