シネスイッチで上映してるし、と期待し過ぎたかも。
「一人の女性の再生の物語」(公式サイト)って言われればそうなんだけど、なんか腑に落ちない?消化不良?な思いは拭えないエンディングでした。
エレナの失踪した息子がどうなったのか、このストーリーでは回収されない。
北朝鮮による拉致みたいに、現実には未解決の失踪事件は存在するのだけれど、でも映画なのにそこがシレっと「失踪は失踪です。それ以上踏み込まないで。」と言われてしまうのも、何かモヤモヤ。映画だからこそ、話の収束に向けて手掛りぐらい見つかって欲しかったような。
場違いなところで働いて生活してるエレナの姿を見れば、彼女の10年間の苦悩もよく表しているとは思うけれど、似ていると思って追いかけていた少年が息子本人ではないと分かったからにはその後の彼女の行動は正しかったのか?
その時こそ「彼が自分の息子だったら(親子ほど歳の違う訳あり女が近づいてきたらどう思うか)」と考えるべきだったのではないかな。
ということで作品は、
彼女のことを紆余曲折ありながら最後は再生、みたいに描いているけれど、
結構彼女のわがままで周りを傷つけまくってたと思うので、何だか「えっ、これで終わり?!」と思ってしまいました。消化不良。