ゆき

おもかげのゆきのレビュー・感想・評価

おもかげ(2019年製作の映画)
3.8
解放

短編では知ることのできなかったその後が明かされる一作。
冒頭そのまま短編を用いていながら、事件については触れない。
あくまでエレナの感情の揺らぎに特化しているのだ。
母親と恋人、いつも彼女のそばには「止めてくれる存在」がいる。
等身大にませたジャンとの出会いは、運命のいたずらだったんだろうか。
息子に近い存在としてではなく男性として対等に扱い始めたのはタバコがきっかけか、お酒がきっかけか。
美しい景色を出し惜しみしない広角レンズと、目線とセリフをずらしたようなシーンが印象的。

×××
10年前、6歳の息子を突如失った女性。海辺のレストランで働き、傷心した気持ちを消化できずに過ごしていたが、息子の面影のある少年と出会う。少年も彼女を慕うが、2人の関係は周囲を戸惑わせてしまう。
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