ウド・キア映画2本立て①
“その残虐性に途中退出者続出!”みたいな触れ込みから想像していたよりはだいぶ見易かった。
溝口健二やロベール・ブレッソンを意識したと思しき映像美も相まって意外と万人受けする作品ではないかと私は思う。
もの凄く真面目な人がもの凄く丁寧に作った映画という印象で、欲を言えば『炎628』や『神々のたそがれ』、『ランボー/最後の戦場』のような想像もしていなかったような“一線を超えてしまう映画的瞬間”のようなものがあったら尚良かった。『神々のたそがれ』の3時間は秒だが、本作は興味深くは観たものの少々長く感じてしまった。