TOT

異端の鳥のTOTのレビュー・感想・評価

異端の鳥(2019年製作の映画)
3.5
一羽だけ色を塗られた鳥は攻撃されて地に落ちる。
戦時下にユダヤ人少年が遭遇する迫害、暴行、性倒錯。
愛も思慕も一瞬で消える地獄、地獄、また地獄。
人間の醜悪に『悪童日記』を思い出し、陰鬱な日々で彼が強さを見い出すもの、彼の変化に暗澹たる気持ちになる‬。
東欧の反ジプシー/反ユダヤの土地で、少年の無防備な純粋さは徐々に失われ、生存の為に変わっていく。
長く、辛く、残酷な地獄行き。
ステラン・スカルスガルドやハーヴェイ・カイテル、バリー・ペッパーの優しさが救いだけど儚い。
ジュリアン・サンズきもい。
TOT

TOT