角川映画に思い入れは一つもないんだけれども。
渡辺典子に薬師丸ひろ子、野村宏伸が角川春樹の監督作に名を連ねている状況があればそれはなにか治外法権が働く力場であるのだという事は感覚的に理解が出来てしまって。
たっぷりゆったりした贅沢な尺使いも演者の好プレーを引き出そうとしたものなんだろうと忖度しちゃったりなんかして。
藤井隆が楽しそうにしているのであればそれは微笑ましく見守れる、窪塚洋介の画面支配力は今以て俺に対しては魔法的、なんつって加点要素を探し倒して果たして。
感想としてはただこの一言、詰まらなくはないけど面白くもない、一週間もしたら観た事さえ忘れていそうな印象の薄い映画でした、と。