シグナル100の浅瀬パチャ男のネタバレレビュー・内容・結末

狙って知恵を絞り作ったのか、それとも意図せず奇跡的な配分を引き当てたのか、「B級スプラッタ映画」として見事というしかない出来。

原作からはほぼ設定のみを踏襲しどこまで自由に羽ばたけるかという挑戦作であり、普遍的な名作と比べればスコアは☆2がいい所だろうけどB級スプラッタ映画として見るならそのあまりの完成度に舌を巻く1作。
この作品は邦画における「B級スプラッタ」という枠組みを極めたのでは？とすら思う。

開幕５分で7人が即死、多種多様でそれぞれネタ性に事欠かない死亡シーンの数々、唐突に降ってきて特に説明されないサブキャラの過去回想、最後まで見ても顔も名前をあんまり覚えられない登場人物たち。
圧倒的な速度で、「B級」を駆け抜けていく本作は、いっそ清々しいほどに完成度の高いジャンク映画である。