浅瀬パチャ男

ねこあつめの家の浅瀬パチャ男のネタバレレビュー・内容・結末

ねこあつめの家(2016年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

有名アプリ「ねこあつめ」を原作とした映画。
おおよそのストーリーラインは「問題を抱えてた人間が、あるきっかけから問題解決に向けて好転していく」という分かりやすいもの。
そこに無数の猫を詰め込んで、原作「ねこあつめ」の玩具やねこてちょうで飾った作品。

アプリだから許されていた「無数の猫が寄ってくる庭」という描写を現実に寄せると、「近所から苦情が来るだろうな……」という生々しいくらいの野良猫屋敷になってしまってて、そこはどうしても「ネコカワイイ!」では終われないと思う。
ストーリー中盤では主人公が猫にのめり込み過ぎてて、宗教みたいと感じる描写もちらほら。

あと、比較的ネガティブで長所の描写が少ない主人公なのに、彼の行動範囲内の人物(といっても担当編集、大家、ペットショップ店員くらい)には主人公に無条件で好印象を抱いてる人間しか居ない、っていうのもなんだか不完全燃焼感ある。
尺がもう少しあれば主人公の掘り下げが……とも思ったけど、ねこあつめ映画でこれ以上人間ドラマに尺を割いてもな、とも思う。ジレンマ。

物語の起伏の代わりに猫を置いてあるので、映画としての面白さより猫の可愛さを優先出来る人向け。