ふじぱん

シグナル100のふじぱんのレビュー・感想・評価

シグナル100(2020年製作の映画)
4.0
設定された100種類の行動のうち、どれかを実行してしまうと自殺してしまうという催眠をかけられた高校生達のデスゲームもの。
バトロワ以来、デスゲーム漫画やら映画やら、しょうもないものも多々あるのを承知しながらも、どうしても観てしまう。
本気度は死に様がしっかり描かれているかどうか。これは僕が異常者とかそういうのではなくて、サービス精神の問題なんです。

さて今回の「シグナル100」
かなり好きでした!
めちゃくちゃグロいというわけではなかったけど、景気良く血は吹き出してたし、学園デスゲームものならではの若手俳優を多く知れる部分もきっちりあったし、カラフルな照明の使い方も本来なら不自然だけどリアリティは置いといてケレン味をとるというのはアリ!
そういった僕の好きなポイントが多くありました。
あと小関裕太の顔を初めて見たんですけど、めちゃくちゃ好きでした…これになりたいよ。

橋本環奈主演ということも楽しみの一つだったんですが、今作に関しては合っていない。怒りとか絶望の演技があまり伝わってこない。
もう橋本環奈ってのは根っからの陽性な人なんですよね、そこが好きなんですけど。
あとこのストーリー自体はそもそも、良し悪しの判断にはそんなに含まれてませんが、穴探そうと思えば山ほどありますよね、催眠で自殺するわけですから、本人の認識次第みたいなところあると思うんですけど、実はその行動をとってしまっていたっていう、本人が認識のしようがないパターンでも死ぬのはよく分からない。

でも、僕は面白いもの作ってやるっていうチーム感も感じられて、とても好きでした。
あえて名前出しますが、デスゲーム的な部分もあるくせに血の一滴も出ない、欺瞞映画「カイジファイナル」よりは100倍良い。

2020年 劇場9本目
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