キジトラ

一人っ子の国のキジトラのネタバレレビュー・内容・結末

一人っ子の国(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

一人っ子政策を推し進めるために8~9ヶ月の胎児を堕胎させるというのも酷いけど、その赤ちゃんを布でくるんで産廃として橋の下に捨てるっていうのが本当に信じられない。
堕胎は仕方のないことだとしても、せめてちゃんと埋葬してあげて欲しかった。

日本だったら幼児の歌う歌は童謡なのに、中国ではプロバガンダの曲なんだね。そこらじゅうの壁に政府のスローガンが書かれているのも異様に思うけど、中国ではそれが当然なんだね。ビックリだよ。

唯一の救いは、捨てられた女の子の中にはもっと豊かな国の人の養子になった子がいたということ。
中国で実の親の元で育つのと、欧米の裕福な家庭に養子に行くのと、どっちが幸せなんだろう、いろんな意味で。

当時の中国が貧しくて、人口が増えたら食べていけないから一人っ子政策を行ったとされているけど、家族が食べていけるとかいけないとかを考えるのは個人それぞれの仕事であって、国は食料を増産するとか産業を興して国を豊かにする方向へ普通は行くもんじゃないのかな。
何で中国のする事って何かにつけてこんななんだろう。
リアル1984年というか、あの小説より事実の方がよっぽどえげつない。
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