キジトラ

夜の来訪者のキジトラのネタバレレビュー・内容・結末

夜の来訪者(2015年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

舞台を映画化したような映画。

役者さんが皆さんハマりまくり。
お父さんは風貌からしてこれぞイギリスの資本家!労働者を搾取してナンボでっせ!という感じ。
お母さんは美人でゴージャスで、労働者階級のそれも未婚で妊娠した娘のことなど虫けらぐらいに思ってる。
とまぁ親二人が自信満々、この世の春を謳歌し続けてる感じなのに、娘はどこか自信なさげだし、息子も同じく自信がなくて荒れている。
でも、だからこそ?子供二人は亡くなった女性の死に自分達が責任があると思い心底後悔するけど、親はしない。
親は中年でこれまでずっと上流階級の人間として生きてきたから、私たちは偉いのだ、労働者階級の貧しい女性などと対等ではないのだ、という文字通りの特権意識が、深く深く根づいてしまっているから。
娘の婚約者も残念ながらそっち側。若いのにね。

1912年の設定なのに歴然とした階級社会。
平等なんてごく最近にできた考えなのかな。
キジトラ

キジトラ