このレビューはネタバレを含みます
じくじく心が痛むような辛さがあった。
ぼくは結婚したことがないし、ここまで人と煮詰まったことがない。親と煮詰まりそうになるから自分の気持ちを伝えないし、早いうちに実家から離れた土地に移り住んだ。
友達とも煮詰まるくらいなら距離を取る。
ただ夫婦はそれが難しいように思う。
(もちろん推測でしかないが)
もし彼女と同棲したり結婚したりする時がくれば、必ず見返そうと思う。
この映画を見たことをきっかけに、互いを尊重して思いをぶつけて、煮詰まった毒を少しでも薄められる気がするから。
(〜〜で囲まれている部分は、見た直後の殴り書き。
あまりにもバラバラで後で自分で見返しても読み解けない気がしたから、思いをつらつら書いた後に改めて映画を振り返った。)
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初めの互いの長所を伝え合う調停?のシーンで、もし話し合えていたら、こうはならなかったのかもしれない。
でも、あの時のニコールは限界で心に隙間がなかったのだと思う。もしあの時の仲介人が女性でニコール寄りの発言をする人だったら、何かが違っていたのかも知れない。
ただ、良い悪いで言うと
「(側から見れば)ニコールが悪い」
ということ示されていると思う。
(実際にどうこうではなくこの映画において)
なぜなら、最初の調停人や家族など、ノラ以外の人すべてがチャーリー寄りの発言をしているからだ。
じゃあチャーリーが良くてニコールが悪いかというとそれも違うと思う。
外面と夫婦の世界でどうなのかは関係がないからだ。
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こんな風になぜかどっちが良くてどっちが悪いと、分類したくなっている自分がいた。
情けないと思った。
もしかしたらチャーリーもニコールも、分類したくなったのかもしれない。
実際は、2人とも良いし2人とも悪いんだと思う。明確にどっちが良い悪いなんてない、少なくともこの夫婦に関しては。
ぼくはそう思っている。
それでも人間と人間が煮詰まると、分類したくなってしまう。そして失敗する。
チャーリーとニコールが2人で会って、互いを酷い言葉で罵り合い泣くシーンが、本当に辛くて温かかく感じた。
そのくらい言ってやれば良かったのだどちらも。そうすれば毒が薄れてよく見えたのだ。
でもそれができなかった。簡単じゃない。
最後、担当の日を気にせず""ヘンリーのために""2人のどちらが連れて帰るかを決めた。
ニコールはチャーリーに寄り添った。家族3人で抱き合った。靴紐を結んだ。
これから先も3人の世界が重なり合って、愛し合っているといい。