このレビューはネタバレを含みます
前半のスカーレット・ヨハンソンほ数分間の長回し、後半でのアダム・ドライバーとの2人の言い合いシーンなど、2人の演技に圧倒された。
カメラワークと編集が特徴的に感じた。特に弁護士とのやりとりや夫婦間の会話など、長いやりとりでいながから、ほとんどカットが変わらないなと思うところ(マイナス面)もあれば、カメラが役者を追うようにパンする臨場感、その場にいるような感覚(プラス面)にもなったりもした。
撮影では、2人のうち1人が壁などの障害物の後ろにいながら会話をするショットが度々見られたことが印象的。それがどのような影響を映画全体、および観客に与えているかは、まだ検討しないといけないが。
ストーリーは個人的に他人事に感じられず、非常に胸を打たれる。それを後押しするのは間違いなく主演2人の演技。
ラストで靴紐を結ぶ動作が、同スカーレット・ヨハンソンの登場映画、『ジョジョ・ラビット』(2019)と重なって感じたのは偶然かそれとも演出か?