離婚どころか結婚もしていない自分には、
まだ本作の中身を理解し切れてないんだろうけど、
結婚は愛だけではなく、
妥協したり理解し合ったり、
感じた不満を吐き出さなければいけないということを
改めて学ばせて貰った作品だった。
本作は、
最初から最後まで「こんなはずじゃなかった」が
ひたすら繰り返され、積み重なっていく。
お互いの好きなところを紙に書出しなさいと言われると、
2人とも互いの好きなところをたくさん挙げられるのに、
離婚の見直しは叶わない。
こんなはずじゃなかったのに。
話し合いで穏便に離婚を済ませるはずだったのに、
いつしか弁護士を立てて、
子供や親族を巻き込んだ親権争いにまで発展してしまう。
こんなはずじゃなかったのに。
弁護士を立てるのはやめて、
お互いの話し合いで解決しようと合意したのに、
結局大喧嘩しながら激論しただけで、
未解決のまま話し合いが終わってしまう。
こんなはずじゃなかったのに。
自分の思い描いていたものと実際の結果がこんなにも噛み合わない。
だからといって譲歩することも出来ない。
結婚の終わりってこんなにも悲しいんだなと思ったし、
離婚とはこういう物なんだなと実感させられた。