Tai

ハニーボーイのTaiのレビュー・感想・評価

ハニーボーイ(2019年製作の映画)
3.6
世界が輝く程に影は濃くーー

Filmarksオンライン試写にて鑑賞!
これはPCという小さい画面でなく、大きなスクリーンで観た方が圧倒されるんじゃないかという作品でした。
とにかく光と影が印象的なんですよね( ´∀`)b

物語は俳優として活動しているオーティスという男の現在と10年前の少年期が行ったり来たりするもの。
この12歳の少年時代がまあ可愛らしいピュアな感じの顔をしているんですよね!
対して10年で何があったんだよというプリズンブレイク的ビジュアルで酒を呑んでは暴れてな現在。
カウンセリングで過去を振り返ることになり、彼とその父親との生活していた頃を思い出していきます。

内容的にはまあ薄暗〜い少年と父親の物語なのです。
子役として仕事をする息子の稼ぎで生活をし、父親として問題大有りな男。
息子を「ハニーボーイ」と呼ぶのですが、可愛がっての「ハニー」とか「スウィーティ」と違って働きバチくらいに見ていたんじゃないかという感じに、観ていて不快感が半端なかったですね。笑

そんな感じのお話に反して、少年時代の映像が綺麗なんですよ。陽の光が特に!あそこはスクリーンで観てみたいなと思わせる映像ですね!◎
しかし、光あるところには影があるもので、その強く美しい光に照らされると、同じく美しい少年の横顔が逆光により暗いシルエットとなるのが、彼の人生に覆い被さる影を見ているようで、美しくあればある程切なさを感じました。辛い(;´Д`A

父親役を演じたシャイア・ラブーフの半生を作品にしたそうです。
私の1コ下の年齢なんですねー。ほーん……ウソだろ⁉︎5歳は上だと思ってましたよ!
苦労…したんだなぁ…
ただ、半生を作品にするなら、もう少し年齢を重ねてからでも良かったんじゃないかなと思いました。もう少し先の彼も観たかったですね。


ちょいワル甘えん坊美少年が好きという方には堪らん作品かと!
というかルーカス・ヘッジズ君、めちゃくちゃ良い感じの演技です◎◎
Tai

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