泥棒キッズの仲間割れ。苦すぎる成長譚とクライムスリラー。悪知恵あってもやはり子供なのでうまく立ち回るわけではないので緊張感が増しヒヤヒヤする。
他人の家に盗みに入ってアクシデントが起こったことから緊迫した状況が続き追い詰められていく。
思いの外ヤバさを把握しきれてないのも子供らしく、そりゃ当然そうなるよねって出来事ももちろん入る、シンプルな流れではあったがそれで終わりなわけではない。
大人の目をどう掻い潜るかよりも、兄弟・友人からなる彼らの関係がどう崩れていくか、どのように変化していくかをスリリングに描く。
子供から青年にさしかかる年頃の若手俳優揃い踏み。
アレックス・ニューステッターが演じるジャイアンみたいなキャラのレッドはいかにもな役どころだったが、中でも目を引いたのはアランの弟ピーターを演じるジェイデン・マーテル。「ミッドナイト・スペシャル」で印象に残ったあの子、最近ては「IT」にも出てる売れっ子。やっぱり上手いね。
ラストシーンの眼差しに何を思うか。苦いどころではないな。