内戦の終わらないシリア。撮影し配信を続けるワアドと夫のハムザ。
シリア、アレッポでの内戦時のある家族のドキュメンタリーだ。
夫は仲間たちと廃墟の中に病院をつくり活動を続ける。
多くの人が血まみれの床で命を落とす。病院も爆撃されこの病院しか残っていないという状況になる。そんな中で母になり、この地に留まって伝えていこうとするが・・。
帝王切開の子供が泣き始めるシーンは感動的。
しかし、いつまでもこんな状況での活動は無理。
最後は通告に従って退去する。
娘を取り上げた医師も爆撃で死んでしまった。
どうやってここまで暮らしてきたのか。脱出できたのは奇跡と思える。
伝えられることも大事だが、避難や他の手段を考えることも必要。いずれにしても医療は「人」だけでは成り立たない。
こんな世界があり、まだ続いている。反政権体制に対する政権側の攻撃。終わりが見えない。
命懸けで脱出している難民が数知れないことも事実だ。
亡くなっていく人の映像がそのまま見えるのでちょっと注意して鑑賞が必要。