どこかのだれか

娘は戦場で生まれたのどこかのだれかのネタバレレビュー・内容・結末

娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

どのシーンも、どのエピソードも、私の現実とはまるで違う。
小さな子どもが死ななければならない現実、爆撃されたお話をせがむ女の子、虫が湧いたお米を家族に食べさせなければいけない母親、血だまりの床、柿の場面も切なくなった。
真っ白な赤ちゃんが取り出されて、懸命な蘇生で泣き出したとき、言語化しがたい、命への尊敬みたいな、そんな気持ちになった。

破壊された建物の砂埃の色と、死んだ人の肌の色が似ていた。どうして命が奪われなければならないのかわからない。