ゆえん

スラム砦の伝説のゆえんのレビュー・感想・評価

スラム砦の伝説(1984年製作の映画)
3.0
絵本を朗読してもらっているような浮世離れした作品でした。
もはや"面白い・面白くない"の規範に嵌めてはいけないような神妙さがあります。

随所に映されるシンメトリーな構図、パースという概念が生まれる前の宗教画のような平面的な画作り、台詞と被せたナレーション、これらが劇中の"模造感"を引き立たせていて、観客がこの作品(=神聖なもの?)へ没入することを許さないというか、不思議な壁を感じました。

この作品は、ストーリー云々というよりも
色合いやマテリアル、画面の構図や衣装・小物使いを見るものだな、と思いました。
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