実話をもとに作られた映画らしいです。
正義!!愛国心!!
みたいな若い兵士のアンドリューが
アフガニスタンに派遣され、そこで起こったことが描かれています。
銃弾飛び交い、派手に爆発!!
↑と言ったものではなく、村に行き、身辺調査を行う毎日の中でどこか「退屈さ」を感じているようなアンドリューと同僚たち。
序盤の方に出てくる上官は現地民にも優しく部下に対しても、現地の人たちと交流を図るよう促していましたが、この人が地雷で吹っ飛びます。
次に赴任してきた上官が、歴戦の強者と陸軍内でも評判のディークス。
彼は序盤の上官とは正反対で、手段を選ばない系の人です。
ディークスに若い兵士達は憧れを抱いていきます。そんな中ディークスが指揮する作戦内で行われていることは…
と言った感じです。
序盤の退屈さの中から、急に爆発する地雷で見ているこっちも「あ、ここ戦場やったわ」となります。
ぬるっとした空気感の中にも死が隣り合わせにある感じが独特の空気感でした。
この映画のキモの部分でもあるディークスがチームぐるみで行った戦争犯罪の部分についてですが、命の危険が彼らに比べたら限りなく少ない自分達からすれば当たり前のように非難できますが、実際に自分もあの場やあの空気感にいたらディークスたちの行動についてどう思い、どう行動するのか正直わからないなと思いました。
民間人に紛れて爆弾持って突っ込んでくる人もいることは事実ですし。
ただ、集団心理やチーム内での異分子を排除しようとする動き、殺害の責任を個人ではなくチームのものとして捉えることによって心を保つ感じなどのチームの全体としての雰囲気は、戦場ではない自分たちの実生活でも見たり経験したことがありますし、そこに関する怖さはすごく感じた映画でした。