宅配ピザのバイトに勤しんでいる内向的な少女が、処女を必要としているサタニスト集団に遭遇してしまう。母胎にさせられた少女の奮闘劇を描いている、ホラー・コメディ。
バージンの女子が富豪宅にピザを宅配したら、悪魔崇拝者の集会が執り行われているヤベーところだった。コメディ演技とウィットな会話を適度に挟みつつ、ゴア描写をきっちり見せてくれる。喜劇と恐怖が渾然一体となった、エンタメ系のホラー作品。
主人公は救出した少女と一緒に、カルトが集まる屋敷の隣家に籠城。一晩、カルトの襲撃を耐え凌ごうとする。呪術による遠隔攻撃に対して、全身に呪文を書いていく、耳なし芳一作戦で抵抗するところが面白い。
サタニストの生態を見世物にするパターンが採用されており、実質的にカルトの女性リーダーの奇行を楽しむための作品と言っても過言ではない。主要登場人物のヌードがないけれど、グラインドハウス的な魅力に溢れている。