ニシカ

ラスト・クリスマスのニシカのレビュー・感想・評価

ラスト・クリスマス(2019年製作の映画)
3.6

「ちんぽに刺すぞ」



ロンドンのクリスマスショップで働くケイトは、何かと失敗の連続で上手くいかない人生に落ち込み気味。そんなある日、ケイトの前に不思議な青年トムが現れるのだが、、。



1984年に「ワム!」がリリースした失恋ソングの名曲“Last Christmas”にインスパイアされて生み出されたクリスマスムービー。

 開始15分ほどでプロットの大枠が読めてしまうので大きな驚きや感動は生まれませんが、“Last Christmas”のメロディとジョージ・マイケルの名曲たちが物語を彩り、優しく暖かな気持ちにさせてくれる作品です。恋の映画ではありますが、物語の舞台ロンドンらしく、移民やマイノリティ、社会的弱者にもフォーカスしたただのラブストーリーに収まらない人間讃歌のハートフルストーリーに思わず心が暖まる。


貞操ユルユルのチャーミングなケイトにエミリア・クラーク。(ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー」に出てたかわいいコね)

何故かスマホを持たない優しくも不思議な青年トムにヘンリー・ゴールディング。(「クレイジー・リッチ!」ね!)

スマホを持ち歩かないトムは、ケイトや他の人も最近はみんなスマホを見る為に下を向きながら歩いていて、見上げれば気が付かなかった色々な物語があるよとか、ある時は日々の小さな行いがその人の人格を作るとケイトに話しかけ、何気無い日々の大切さを伝えてくれます。
そんなこと分かってるんだけど、あらためて物語の中にケイトと同じようにその言葉に気が付かされます。


感情豊かでひたすらかわいいエミリア・クラークを見るのも楽しいですが、やっぱり本作はホリデーシーズンらしいデートムービーです。



冒頭のセリフもしっかり劇中にありますが(笑)
 
ニシカ

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