ブラックコメディ。意味深なタイトルにすることでより内容のバカさが強調されている。雰囲気は終始サスペンス的だが、ところどころ笑える要素があり、真相がわかってくると、とんでもなくくだらない話(映画)だったことがわかっていく。
まずディック・ロングという名前であるが、ディックはペニス、つまり長いペニスというあだ名。この時点でくだらなさ全開。そして、彼がなにやら下腹部に大きな怪我を負っているのだ。
血は流れているが、助かるだろうと思い病院の前にディックを置いて逃げるジークとアール。だか、思いのほか彼は重症で死んでしまう。彼らはなぜ逃げたのか。その真相が少しずつ明らかになっていく話。
ディックが死んでからのジークの動揺ぶりがあからさまで、終始グダグダ。証拠隠滅も雑だし、物的証拠をあっけなく警察に渡してしまう。さらに娘が隠しておきたい事を平気で言っちゃうため、話がどんどん拗れていき、全く物事がうまくいかない。
そして、いよいよ白状しなければならなくなるのだが、その真相が馬鹿すぎる。んでもって犯人(馬)を庇い逃すジーク。いや彼に罪はないだろ!と突っ込みたくなるが、彼を人間と同等に扱っているという事だろう。
とにかくジークの終始間抜けな姿が映し出され、ラストもとんでもないおバカな結末が待っている。ジャッカスをドラマにするとこんな話になるかも。
○良い面
・キャラクター達はゆるくて良い
・超おバカな結末
・結末をシリアスな雰囲気でうまく隠してる
○悪い面
・意味深だが中身はからっぽ
・グダグダすぎてちょっとイライラ
・想像すると気持ち悪い(実現可能なのか?)