IT業界で成功した夫エルジーと一人娘のビーと愛犬とで古い屋敷に暮らすバーナデット
人間との付き合いが苦手
ご近所さんや娘の同級生の親とも馬が合わず浮いた存在
娘から南極旅行に行きたいと言われ集団行動を考えるだけで嫌になる
娘のためならと少しずつ準備をする
スマホ相手に、友人相手に、娘に、とにかく話し出すととまらない
ケイトブランシェットの独壇場
少しずつ明らかになってくるバーナデットの過去
彼女は天才的な建築家だった
今は仕事から離れてしまっている
ドキュメンタリー風の演出がとてもよい
娘とバーナデットの関係は良好
やっと授かった大切な娘
車の中で大声で歌ったり、娘の発表を見に行ったり、心を通わせている
一方、夫とバーナデットの関係は少しずつ歪みが生まれていた
バーナデットの行きすぎた行動はあるものの、彼女と向き合う前に医者を連れてきたというのはなかなか残酷
病気との決めつけも怖いものがある
南極にはいくけれど3人では行かないと言われた時のバーナデットの気持ちを考えると辛い
変わっているけれどどこまでも真っ直ぐなバーナデット
愛犬を助けるために躊躇なく家のガラスを割ったり、彼女が飛び跳ねて喜ぶ姿、南極点に描く夢を語り創造に溢れている姿はとても魅力的だった
いくつになっても自分のやりたいことに向かって一生懸命になる姿はいい
FBI絡みのマンジェラの事実
あれだけ啀みあっていた隣人オードリーにあっさりと頼る理由
空港にまで送ってくれる優しさ
思わずぷっと笑ってしまうコメディ加減がとてもいい
そしてtime after time
これは泣ける
2人で歌う姿も良かったし、エンディングもぴったりだった
とても自分好みの映画で見て良かった
タイトルだけで敬遠しそうになるのでそこだけは勿体無い気がする
