第2代 国連事務総長 ダグ・ハマーショルドの死の謎に迫ろうとしたスウェーデンジャーナリストと調査員のドキュメンタリー風ミステリー。
80年代後半…とある病気が死を呼ぶ病として世間を賑わせるようになった当時のことです。この映画で暴かれていく展開が、まことしやかに噂されていました。自分はそのことを描いた作品と知らずに観に行ったので、少々肩透かしにあった気もしましたが、総じて面白い作品でした。
いわゆる「信じるか信じないかは あなた次第」な作品。
とは言え、安易に陰謀論と片付けてしまうのも彼らの策にはまってしまう気がします。その手の映画として楽しむのがよいですね。
タイプライターや部屋など、2つの「おなじ風に見えて違う風景」。
それは「自らの目で見えている（と思っている）世界」と「似ているようでどこか違う世界」の存在を示唆したものでしょうか。
冒頭の墜落を指しているであろう切り絵や、実際のフィルムの差し込み等々。
ドキュメンタリーを作るけど真正面から行くと消されるかもしれないから、あえて雑に作ってみたよ、的な『ムー』っぽいテイストが、余計に観るものをその世界に引き込みます。
