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The Bloodstained Butterfly(英題)
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『The Bloodstained Butterfly(英題)』に投稿された感想・評価

4.1
未来へと飛び立つための羽!

上司(刑事)はコーヒー大好き。でも味に煩い…。「苦い!」とか「砂糖が多い!」とか淹れるたびに文句を言われつつも、上司の「うまい!」を貰うために必死にコーヒーを淹れ続けるコーヒー映画…が本編と言っても過言ではない(過言)テッサリ製ジャーロ。

タイトルを訳すと『血まみれの蝶』。森の中で5回も刺されて殺害された少女を、羽を奪われた蝶に見立てたタイトルで、ジャケ画像共々超オシャレ!ファーストカットから蝶形に切り取られたスクリーンでプロローグを進め、遠景から接写まで、1人ドライブする女性を追い続けるのも超オシャレ!

その蝶形スクリーンが望遠鏡で覗き見しているかのような窃視症的視線を感じさせ、その後も人物に向けられる窃視的カメラの多用が、ミステリー以上にキャラクターの観察に重点を置いた本作の意図を物語る。

探偵や警察による犯人探しの過程を描くフーダニットミステリが基本のジャーロとしては珍しく、現場に残された証拠や複数人の目撃証言の検証過程を逐一描き、裁判での検察側の主張とそれに対する弁護士側の主張に沿って物語を進行させる。ただ、法廷劇というわけではなく捜査・裁判によって解明されていく謎そのものには重きを置かず、謎の解明と連動して炙り出される関係者たちの暗〜い部分に焦点を当てているのが非常にジャーロ的。

犯人だと疑われ捕まった父親とその無罪を信じる家族、弁護士含めて裁判における表面上の敵・味方がその裏側において混濁し、社会的に期待される役割と内なる欲望のジレンマが関係性を崩壊させていくのが本作最大の見どころ。

羽を奪われた被害者のことを『血まみれの蝶』と書いたけれど、「奪われた羽」とは真の意味で誰にとっての羽だったのか。過去-現在-未来の格言みたいなのが冒頭で流れる通り、過去そして現在から飛び立つはずだったにも関わらず、その羽を奪われたがために過去が絶大な力をもって現在に解き放たれ、平穏をグッチャグチャに破壊していくのが堪らなく好き。そしてその過去に起因する病的倒錯はやはり非常にジャーロ的。

序盤で逮捕された父親がずっと不在というところも大きいのだけど、シンメトリーを敢えて外した家族の食卓、そして表面上の均衡とその裏側の思惑を一人ずつ観察していくかのような顔の接写。そして、とあるキャラに対してやたらと闇を落とした撮影、歪んだ鏡像、部屋に飾られる蝶のステンドグラス等々、内に抱えた何かを徹底的に意識づけする演出が中盤以降に多く見られるようになり、銃の装填、他のキャラからの視線等々、王道なミステリー的展開の多かった前半とは明らかに空気感が変わるのも面白い。

そして、コーヒー大好き上司さんに部下さんは「うまい!」と言わせることができたのかってのも別の意味で重要ポイント!コーヒー淹れるたびに「部下さん頑張れ!」って応援しちゃった🤣
Shaw
3.9
一応ジャーロの特徴をおさえつつも、ベースは一つの殺人事件から法医学も交えて展開するコートルームドラマというのが実際のところ。

非常に真面目で、ジャーロにしては抑えめなつくり。でもストーリーはかなり面白くて、話の運び方も結構トリッキーで引き込まれる。ジャーロらしくないがその分チープさも減っているという印象。

ヘルムート・バーガーの起用がすごく謎なのと、最後のツイストにそれまでの法廷劇が全然繋がっていないのは残念。タイトル回収もそんなにできていない。
血塗られた羽の蝶