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地獄の黙示録 ファイナル・カットのyksijokiのレビュー・感想・評価

4.0
前日寝るのが遅くてスーパー眠い状態で見てしまったのを後悔するほど圧倒的な作品だった。なのに途中我慢できずウトウトしてしまった。

ワーグナーが掛かるまでは「あぁ、ハリソンフォードだ…」とか思いながら割とウトウトしてしまってたんだけどあそこだけは完全にパキッと目が覚めた。ナパーム弾もエグかったし圧巻のリアリティで轟音が鳴り響いてて素晴らしかった。IMAXの画面で繰り広げられる残虐性の高い攻撃と燃えていく民家、全焼するヤシの木、それらの画の美しさが異常性を持って表現されている凄まじいシーンだった。

音も凄かった。冒頭のヘリコプターの羽の音もだし、背後から来るマシンガンの音やナパーム弾の爆音。音のバランスも大きさも絶妙だった。Doorsの音楽もあの状況にピッタリハマっていて素晴らしい。ウィラードの語りの声が全体的にエッジが立っていて耳にしっかり響くような声で印象に強く残った。

「指揮官は誰だ」というワードとカーツ大佐が率いるカルト的な集団。戦争そのものの象徴としての指揮官という存在を感じさせた。何のために戦っているか分からなくなる中で酒や薬をたらふく摂取して気が狂った状態になるか、強い指揮官に心身ともに掌握されてカルト的な行動に移すか。そのどっちかしかないことを表現していた。

ギルゴア中佐という頭おかしい人間のキャラクターの気の狂いよう、迫力と言ってるセリフの可笑しさが圧巻だった。ナパーム前後も、銃撃戦で微動だにせず波を探す様も朝のナパームは格別だという名言も。完全に映画史に残るキャラクターだったと思う。

ラストのHorror,Horrorも最高だった。終盤カーツ大佐が出てきてからでまたウトウトしちゃったのは寝不足のせいです。。またIMAXでやって欲しい…!
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