このレビューはネタバレを含みます
CIAによる911テロの関係者に対しての拷問を告発した上院調査委員会の男の話。
FBIとCIAの手柄争いや党派・議員の選挙利権も絡んでて、この人誰だっけって感じで相関図が難しかった。
序盤は拷問シーンが多く、大音量のメタルを流してて寝させないようにして、ひたすら水責めしてリアルな演出でエグい内容。
地下室で何年も拷問の実態を調査し続けた主人公の忍耐強さと執念が凄いし、こんだけCIAに大げんかをふって、委員会を去った後は何してんだろう。
119人?に及ぶ非道な拷問に、映画「ゼロ・ダーク・サーティ」の主人公も関わっていたのかな?
元CIAの告発者スノーデンが裏切り者の代名詞として話が出てきたり色々繋がっていたのが興味深かった。
記者と主人公との「CIAはテロ工作員が同じ人種だったり同じ宗教でも、同じようにここまで酷い拷問をしたのか?違うからやりやすかったんじゃないか」という内容の会話シーンが一番印象的だった。
ラストは、拷問に関わった人が誰も罪に問われず、その内の一人はCIA長官になったというから、主人公の執念が報われないような虚しい終わり方。