DelayMan

街の上でのDelayManのレビュー・感想・評価

街の上で(2019年製作の映画)
3.5
下北沢を舞台にした古着屋で働く青年の日常とその中で出会う女性達との様子を描いた作品

古着屋での客とのやり取りやバーでのマスターと客とのやり取りなど前半はまさに日常をそのまま切り取ったような内容
ワンシーン長回しや会話が無い独特の間のシーンが何回も出てきたりと、とにかく作られたものという感覚を忘れさせる撮り方
前半のなんとも言えないテンションのまま最後まで行くかと思いきや、後半の劇場内に笑いが起きた掛け合いや伏線回収など2時間10分を長く感じさせない内容だった

愛がなんだで「幸せになりたいっすねぇ」でお馴染みのナカハラを演じた若葉竜也さんが今作の主人公を演じているのも良い
口数が少なく不器用な男の演技がめちゃくちゃ自然で最高にハマり役だった

元カノ、古本屋、映画監督、映画スタッフと個性的なメインの女優4人
登場する女性の中でも個人的に最も輝きを放っていたのが中田青渚さん
主人公が心を開いていくヒロイン的な重要な役
絶対に一気にブレイクする予感がした演技だった

下北沢は訪れるたびに良い意味で東京らしくなくて凄く好きだなと思っていて、こうして古着屋、古本屋、ライブハウス、飲み屋と街並みを切り取っただけでもまた行きたいと思える憧れの街
文化は残り続けるから良い、街は変わり続けていく というセリフが凄く頭に残った

ラッキーオールドサンの主題歌もかなり合っていて良かった
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