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街の上でのkojikojiのレビュー・感想・評価

街の上で(2019年製作の映画)
4.7
2019年 日本 監督今泉力哉 キャスト:若葉竜也、穂志もえか、中田青渚

 今年観た映画の中で間違いなく、最大の掘り出し物だ。と書いたら、きっと今泉監督ファンに怒られるだろうけど。そんなことわかってると。
 今泉監督との出会い。1本目。
 だけど、この作品、ピタッと自分の感性にあった感じで、少し大袈裟ですが、とにかく隅々までおかしくて、なんだか懐かしくて、そう懐かしくて、それぞれのカットがどれもいい。
 特に青と城定さんが知り合った夜の二人の会話のシーンはすごくいい。突然、長回しが始まり、会話がリアルで、完全に自分がそこにいて、いっしょに会話しているような感じ。
 不思議な映画だ。なんのストーリーもないのに。簡単に言えば、別れ話をしていたカップルが元の鞘に戻ったというだけのこと。その間の出来事が日常のように描かれているが、それがなんともおかしくて。どの登場人物もそうそうと言ってしまうぐらいどこにもいる人達で。街の上で。この作品はいい!
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