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街の上でのkamekichi313のレビュー・感想・評価

街の上で(2019年製作の映画)
4.0
☆空白の時間を存分に楽しめる映画。会話の途切れやひとりの時間の流れが心地が良い。
☆無駄なBGMや演出がほぼなく、同じ空間での数人の会話だけで面白い映画が成立していて完成度が高い。純粋に脚本が良い。
☆俳優の間の取り方が上手い。テンポだけでコントのようなシュールな世界観が出来上がっていた。
☆古着ショップやストリートでファッショナブルな人々、ライブハウス、カフェバーなど下北沢の文化的魅力が詰まっていた。
☆芝居素人の主人公が、キョロキョロしながら土下手な演技をするシーンが何度かあるが、滑稽な動きは笑いを通り越して、観ていて恥ずかしくなってきた。
☆恋バナで盛り上がる静かな夜から一転、絡み合った人間同士が集結するシーン展開の勢いは面白い。
☆女同士の会話シーンは少ないが、マウンティング合戦でバチバチでヒヤリとさせられる。
☆等身大の登場人物たちは、個性があってスタイルも様々で、可愛くてかっこよくて見応えがある。
☆居心地のよさか、ときめきか、どちらが恋愛なのかという20代らしいテーマだった。
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