前作に負けず劣らず印象的なシーンが多い快作。
特に、トレイのシーンと豪邸のシーンは名シーン。
前作では黒人と白人の対等な世界観を示したが、
本作では更に、当時の国際問題だったアパルトヘイトを題材とし、アフリカの支配者層たる、差別主義者のオランダ人達と真っ向勝負。
アパルトヘイトが正式に撤廃される94年より前に、
なんとスクリーンの中で先に支配者をやっつけるという荒業。
ワーナーは本作を以てアパルトヘイトに対し力強いNOを叩きつけた。
(まだ獄中だったネルソン・マンデラは、この作品を生涯の中で見たのだろうか?)
このように、実は政治色が非常に強い側面も持つが
バックグラウンドを知らない人も、普通に楽しめる作品に仕上がっている
このテーマ性とエンタメ性の素晴らしい両立は、
当時の最先端の脚本で、拍手しかない。
余談:
・豪邸を破壊するシーンはGTA Vというゲームの元ネタにもなった。
・肩の脱臼シーンはゴジラvsコングの元ネタにもなった。
・邦題だけにあるサブタイ「炎の約束」とはなんだったのか最後まで謎