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リーサル・ウェポン2 炎の約束のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

4.5
ある夜ロスのダウンタウンで、リッグス(メル・ギブソン)とマータフ(ダニー・グローヴァー)の2人の刑事は、暴走するBMWの中から大量のクルーザーランド金貨を見つけた。
運転手は逃亡するが、やがて彼は死体となって発見されるのだった。
しばらくして2人は、麻薬組織が儲けた裏金を合法化させてきた銀行員レオ(ジョー・ペシ)の護衛を命じられる。邪魔な存在となった今、組織から命を狙われたレオは、かつて一度連れて行かれた組織の影のボスの家を思い出し、2人を案内するが、激しい銃撃戦とカーチェイスの末に捕えた人物は、南アフリカの外交官ラッド(ジョス・アックランド)で、治外法権に守られていることにより彼を釈放せざるを得なかった。
事件を嗅ぎつけられたことを知ったラッドは、麻薬取引で儲けた莫大な金を国外へ運び出す準備を始めると同時に、自分の正体を知るリッグスたちを殺そうと企んだ。
マータフは自宅のトイレに仕掛けられた爆弾で、危うく命を失いそうになるし、何も知らずにラッドの秘書をしていたリカ(パッツィ・ケンジット)を自分のトレーラーハウスに招いたリッグスは、一夜を共にした後ヘリコプターから激しい銃撃をうける。
やがてリカも殺され、かつて自分の妻もラッドに命を奪われたことを知ったリッグスは、怒りが頂点に達し復讐を決意、
マータフと共にラッドの家を襲撃するが、すでに彼は逃亡した後だった。ロサンゼルス港に向かった2人は、船に積み込まれてゆくコンテナの中のドル札の束を宙に散らせ、ラッドを倒すことで南アフリカに通じている国際巨大麻薬組織の壊滅を成功させるのだった。
メル・ギブソン主演の大ヒットシリーズ「リーサルウェポン」第2作。
今回の敵は、南アフリカ領事館の外交官一味。外交官特権を使って警察に圧力を掛け捜査すら許されない上に、ロス市警の刑事すら抹殺する冷酷非情っぷり。冒頭から高速道路を舞台にしたカーチェイス、領事館を舞台にしたガンバトル、クライマックスの貨物船での領事館一味との決戦と、メル・ギブソン演じるリッグスの華麗なガンプレイや決死のスタントが増量し、さらにパワーアップしたアクションが楽しめる。
外交官特権に邪魔されながら、リッグスとマータフとレオがどつき漫才のようなコミカルな掛け合いをしながら捜査する展開やマータフの娘のコマーシャルを同僚にいじられる件やマータフが爆弾仕掛けられたトイレで危機一髪のところをリッグスが救う件も、ニヤニヤさせられる。
クライマックスでは、リッグスの妻の死の真相が明らかになり仲間たちも殺され、バッジを捨てる覚悟で外交官一味と戦うリッグスとマータフの強い友情と怒りが爆発する展開は、シリーズ最高に燃えるシリーズ第2作。
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