このレビューはネタバレを含みます
原作は作者不詳のガウェイン卿と緑の騎士。私は、トールキンが纏めた小説で読んだ。映画は事前にアーサー王物語や原作を読み込んだとういう前提でストーリーが、始まる。大まかのストーリーは、原作通りだが、設定が少し違う。原作のガウェイン卿といえば、文武両道、誠実、勇敢といった正に騎士そのもの。だが、映画のガウェイン卿は、自堕落で不真面目、名誉欲しさに緑の騎士に挑む。首を落とされる寸前で怖気付き逃げ出してしまう。そして、崖を転げ落ちる様に破滅していく…。という幻想を見る。そしてガウェイン卿は、眼を醒ます。最期の最期に、騎士道精神を思い出し、名誉を重んじる心を身につけ、死を受け入れる。
映像の美しさは、観ていてうっとりするが、物語の難しさよ。詩的すぎる。知識ゼロでは、サッパリわからない作品です。