ぼくが好きな映画の特徴は、映像が美しかったり、設定が面白かったり、物語がロマンチックだったりいろいろあるんですが、その全てを兼ね備えた大好きな映画でした。すなわち、映像が繊細で美しく、設定がミステリアスで面白く、そして何よりもロマンチックで切ない物語が素晴らしかった。
本作は「人生において“Memory”（記憶≒記録）の意味とは何か？」を描いた作品であるが故に、あらゆる映画というものは薄れゆく“記憶”を“記録”として残すために作られているのでは、と思わずにはいられなかった。だからこそ、映画は儚く美しいのだ。
