Marco

2人のローマ教皇のMarcoのレビュー・感想・評価

2人のローマ教皇(2019年製作の映画)
3.8
現教皇フランシスコの就任と前教皇ベネディクト16世の引退をめぐるストーリーを、事実をベースに脚色した作品。

保守派のベネディクトと改革派のフランシスコは、教義や教会のあり方についての考えが全く正反対。しかし、交流を続けるうちに、二人の心境に叙々に変化が。

“compromised(妥協した)のではなくchanged(変わった)のだ。”

二人の関係からは、普通の人間関係でも大事なことが見えてくる。相手を表面でだけ捉えて断罪するのではなく、ちゃんと向き合うことで、相手の意外な一面や考えが見えてくるのかも知れない。

フランシスコ教皇、先日来日されていましたね。袴田巌さんと面会するなど、現地の社会に向き合う姿勢に感銘を受けましたが、そのルーツには教皇の過去の“過ち”が関係しているのかも知れませんね。

ジョナサン・プライスとアンソニー・ホプキンス。実際の2人の教皇に似ているだけではなく、深みのある演技が印象的でした。
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