映画ケーン

エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIEの映画ケーンのレビュー・感想・評価

3.7


『ブレイキング・バッド ファイナル・シーズン』の直後、ジェシーはどうしたのか…



ドラマシリーズの直後から始まる。文無しのジェシーは掃除機屋のオヤジ(名前忘れた)に頼んで新たな人生をやり直そうとしていたが、金が無い。彼は何とかして金を手に入れるのだった…

まず、ヴィンス・ギリガンの脚本は僕は最高に良いと思ってたんだけど(テレビシリーズは何人かいるみたい)、映画向けじゃないのかもって思った。特徴としては「こっちに行くかと思えばより悪い方向へ」を繰り返す感じなんだけど、今回は悪い方向に行かなかったってのあるけど、とにかく全体として考え直すと「あれ、必要なくね?」ってプロットが気になってしまう。
要はもっとシンプルに出来たじゃんって。その「上手く行かない」感がハラハラに繋がれば良いんだろうけど、今回はそれは無いしただ話を伸ばす為のものにしか感じなかった。

あと、個人的には直後じゃなくて数年後の話が見たかったな。で、冒頭は勿体ぶってジェシーが中々出てこないの。それを期待してたのになあ。

あと、全シリーズでメインのほとんどの人が死んでるってのもあってジェシー1人のキャラの魅力に意図せずして結果的に頼る事になってる。そこしか見所があんまない。

とは言っても、全体的な雰囲気とか演出は凄い良かった。予算的な問題もあるのか分からないけど、変に派手にしなかったのも正解。
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