このレビューはネタバレを含みます
まったく知らない映画だったけど、マーティン・フリーマン主演てことで観たら意外と楽しかったです。
幸せを感じると意識を失ってしまう特殊な持病がある男性が、幸せをつかむまでをコミカルに描いたラブコメ。ホントにこんな風かどうかは別として、感情が昂ぶったら体の力が抜けて眠ってしまう病気は実在するらしく、なかなか興味深い設定でした。
内容はいかにも米国産のラブコメらしくベタベタで、序盤から理由もあまり描かれないまま簡単に恋に落ちちゃったり、会ったこともない叔母さんが「ホントに好きなのはあの人でしょ!」みたいなことを言ったりするのはなんで?って感じだし、病気のせいで相手をとりあえず遠ざけるけどやっぱり、みたいな展開は結末が読めすぎてどうかと思ったけど、それでもなんだか幸せな気持ちになれる映画でした。
本人もこんな人と付き合う人も大変だろうけど、相手が自分といて幸せを感じてくれてるんだと分かるのは、実はとっても幸せなことかも。その意味では特に最後からエンドロールまでの描写はとても微笑ましくて良かったです。
あのもう1人の女の子のキャラも良かった。クランベリーズの「ゾンビ」は笑った。あれ歌うか普通 笑。
一方、弟はいいヤツなのに恋愛相手の親族の大変な時にあんな軽薄な言動するのは、兄への献身的な態度を考えるとあまりに違和感がありすぎ、描き方を間違ってた気がしました。
あと、マーティン・フリーマンならやっぱり英国産の映画でこれやってほしかったなぁ。
ちなみにデップーにも出てたヒロイン、きれいな人だなぁと思ってたらなんとこの映画の時40歳!信じられない!25歳くらいにしか見えない!もう1人の彼女も当時39歳なんて!
原題はベートーベンの「歓喜の歌」。最後に絶対来ると思ったらやっぱり来た 笑。時間もちょうど良いコンパクトさで、ちょっと軽い気分で軽めの映画を観たいときにオススメです。