ちっちゃなきょゥじん

劇場版 そして、生きるのちっちゃなきょゥじんのネタバレレビュー・内容・結末

劇場版 そして、生きる(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

3回泣いた (TДT) 叶わぬ恋には敵わない

恋愛ものは苦手ですが、有村架純さん登壇と知り、即チケット購入。
架純さんは、3回目のご挨拶で、若干お疲れ気味でしたが、感涙しながら電話してきた太鳳ちゃんのエピソードが微笑ましかったです。

太鳳ちゃんの感涙インスタ
https://www.instagram.com/p/B3V9-XcFN9N

肝心の映画の内容ですが、自分は3回泣かされました。
各感涙ポイントと全体の感想の4つに分けて書きます。

1. 真二のプロポーズにウルッ
父の深刻な病状が明らかになった後、瞳子を守りたいからと、回りくどくされたプロポーズ。
高校時代にも撃沈してるし、理髪店に通い詰めてもなびかないので、断られるのを覚悟しながらのプロポーズ。
あまり、モテてこなかった自分にはあるあるの状況。
切り出す際に振り絞った勇気を思い出して、ウルウルしちゃいました。

2. 和孝の死に際の回想に感涙
癌に倒れた和孝が、死に際に思い出したのは、娘として育てた姪の瞳子。
肉親を失い、幼い姪を抱え呆然とする和孝に「笑顔」と微笑む瞳子。
両親を失った幼子を守らねばと、決意を新たにした和孝の覚悟が伺える。
独身を通したらしい和孝。
ともすると、幼子を抱えていたことが結婚できなかった原因かも。
でも同時に、瞳子を育て上げることが、生きる支えになったのだろう。

3. ラストの「今でも大好き」
清隆をバス停に送った瞳子が告げる「今でも大好き」。
叶わなぬ恋に傷ついた男なら、同じセリフ告げたい相手は必ずいる
自分は相手に疎まれているだろうから、こんな場面はありえないし、あっても意地を張っちゃうかもしれないけど、本心では「今でも大好き」と叫びたい人はいる。
ただ、目の前の現実を大切にしがちな女性にも、同じ思いがあるのかどうかは分からない。
男の自分は、叶わなかった恋の感情を引き釣り出され、エンドロールの間中、涙が止まりませんでした。

4. それでも、瞳子は忖度間違い
人の人生の是非を論じられる身分じゃないけど、それでも瞳子が妊娠を清隆に告げなかったのは、忖度間違いな気がする。
海外に飛び出そうとする恋人を邪魔したくない気持ちは分かる。
それでも、自分の子供の運命に関わる権利はあるはず。
結果、流産なったとしても、自分の子の母になろうとした人に、寄り添っていたかったのでは。
この忖度こそがストーリーの主軸になっているが、必ずしも共感できないので、ラストの台詞を言わせるために、脚本家が意図的に課した過酷な運命のようにも感じてしまう。
ただ理由はどうあれ、現実でも愛し合う二人が結ばれないことはある。
脚本家の神の手の仕業であっても、叶わぬ恋を経験していると「今でも大好き」の強さには敵わない。