2012年、マラヤーラム語映画。
当時、インド国内の映画賞を多く受賞、IMDbの評価8.2と高い。
テーマに「食」があり、ケララ州のローカルフードについて学ぶところもあり。
大資本と地元家族経営レストラン、出世・名誉と人間関係、父と子、祖父と孫等、豊富なテーマがあるが、行きつくところは、人間としての生きがい、コミュニティの大切さ、そして、経済至上主義が相容れない大切な価値観。これらをうまく描いている。
とても普遍的なテーマで、日本にも当てはまることだし、SDGsを考えると、これからは、寧ろ、この部分がより重要な社会になってくるのだろう。
感動的なシーンは、迷いのある主人公が、祖父の知人を訪れ、そこでボランティアで貧困者、障碍者に食事を配給している状況に対峙する場面。
"anyone can fill a stomach, but only a good cook can fill the heart as well".