まず、闘う望月さんの姿がカッコイイ。街頭演説に現れた菅官房長官を見つめる目が特によかった。あのシーンは、スリリングだったなぁ。
社会部の記者が何故、政治部の範疇であるはずの菅官房長官のは記者会見にいくようになったのかも興味深かった。社会のさまざまな問題や事件は意外なところで政治と関わっているのだな、と。
終盤のアニメーションは、はじめからの望月さんキャラクターとしての印象づけと完全一致していて、笑ってしまった。やはり彼女は闘っている、彼女は戦士なのだ。
食事をしている風景が何度かか挟み込まれるが、さながら戦場でのエネルギー補給という感じだった。写真を撮ってインスタあげたり、一口食べて「おいしい」と呟いたり、そんなことは、絶対に、しない。
政治家と仲良くしているだけでは、なんらかの情報をスムーズに受け取れたとしても、社会の問題を解決したり、世の中に疑問を投げかけたりすることはできない。ときには、政治家との関係性を維持するために、見え隠れしている真実をみすみすスルーせねばならないこともあるだろう。ジャーナリストはそうであってはならないと思う。
彼女のように、空気を読まずに切り込んでいく記者が増えたら、それこそペンの力で日本を変えることができるかも、と思う。
いまの日本の政治、このままでいいはずがないもの。変えないと。