新聞記者望月衣塑子のドキュメンタリー。
『新聞記者』より面白い。
言いたいことはわかる。
という問題もあるし、全然駄目だろ。
という問題もある。
ただ、安倍政権支持者も巻き込んで大きな流れを作る。
というレベルの映画ではない。
そもそも政権支持者はわざわざ観ない。
これを観させるような餌がない。
仲間内で誉め称えあっても無駄。
勝てるように、勝てるようにという発想がない。
菅官房長官がかなり邪魔なのはわかった。
この男を何とかしないと反政権側は勝てないんじゃないか。
麻生太郎という人物はなかなか面白い。
ヤクザ映画の若頭みたいな男で迫力があった。
籠池夫妻は望月記者よりも無駄に存在感があった。
特に、妻の方は制御不能なカリスマであった。
森達也監督がラストの方で個人を大事にしましょう。みたいなメッセージを出していたけど、そんなこと日本人は思ってないんじゃないか。
そう思いながら観ていた。
コロナになったら、冗談抜きで殺されるぞ。みたいなヤバい田舎で数ヶ月も暮らしていると、素直にそう思った。
メッセージ性みたいなのをもろに、あ、違います。ってなると終わりかな。