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きっと、またあえるのLCのレビュー・感想・評価

きっと、またあえる(2019年製作の映画)
4.8
あかん。好き。

2時間を超える作品だけれど、苦痛に感じない。時間のある時に、のんびり見られる良作。

毎年100万が受験するが、その中から1万が選ばれる。そんな学校で青春を過ごした人と、その息子のお話。
息子さんに語って聞かせる内容と、今息子さんに降りかかる状況が重なり合って、見ていて自然と物語に引き込まれる。頭がとっ散らかることもない。

憧れの学校に合格しても、学内で順風満帆な日々が待っている訳じゃない。
他者に負け犬と笑われて、それでも楽しく過ごし、真剣に挑戦した。
そんな物語を息子に語って聞かせる父の思いが、じんわりと見ている私のことも包む。
父の周りに集まった人たちの思いも、とてもあたたかく、心強い。

それにしても、本当に楽しそうな寮生活だった。
どこにいたって、腐るも奮起するも自分次第だけど、仲間に恵まれる幸せには鈍感でいたくないと感じる。
そして息子さんのお友だちよ、君もショックだったろうが、喜びの多い人生を歩いていってくれ。

最後のダンスは多幸感あり過ぎた。
過去と今が一緒に生きる喜びを分かち合う。
息子さん、大丈夫。楽しんでおいで。
私も、笑って生きるよ。
お互い、サムズアップで見送ろう。
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