ミシンそば

リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズのミシンそばのレビュー・感想・評価

3.3
ドキュメンタリーなので劇的な展開自体は少ない……はずではあるんだけど、オアシス初期から中期のリアムのクズっぷりと、そこから成長して(比較的)真っ当になった今の、四捨五入したら50のリアムとの乖離具合が絶妙に波乱万丈で、本人のカリスマ性、と悪い意味も含めての魅力が十二分に伝わるし、成長劇としても楽しめるクオリティだった。
自分はオアシスはあまり知らず、ビーディ・アイ、その後のソロ活動なんかはほぼ知らないながら、リアム・ギャラガーと舌禍事件は切っても切り離せないこと自体は知っていた(でも同時に初期の映像とかは「ここまでとは」とも思った)。
逆にノエルは過去のアーカイヴ映像とラジオ音声とかでしか出て来ず、リアムの発言も結構恣意的ではある。
今年の初めに二人は和解したらしいが、この映画が本国で公開されたころはまだまだガッツリ喧嘩中だったらしい名残かな(出演交渉は失敗したことをさらっと劇中で言ってたが)。