風来坊

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・上海の風来坊のレビュー・感想・評価

2.5
コロナ感染で療養のため、暫く更新出来ませんでした。
いいね!のお返しが遅れまして、申し訳ありませんm(_ _)m

冒頭の件など暴力描写は強くありますが、淡々としておりそんなに血生臭くは感じません。冒頭は暴力描写の前の前置きの長さなどが逆にマフィアのボスのルーの冷酷さと狡猾さを表していたように見えました。

あの時代の中国にあっていくら妹の夫でも、日本人が信頼されているという設定はなかなか無いのではないかなと思います。
物語が進むと色々と明らかになり、異常性を表したりとやっぱりそうかとは思う。浅野忠信さんがそんな難しい役柄に奮闘していました。

俯瞰シーンを多用したりアートぽい映像。食事シーンで距離感を表したりと工夫を凝らしていますが、本当にこの物語に必要だったかとすると少し疑問。時系列はバラバラで色々な人物の視点が絡み冗長な台詞などそこねよを楽しむ映画と思いますがちょっと分かりづらいです…。

チャン・ツィイーさんは相変わらず綺麗でしたね。努力されているんだと思いますが年齢を感じさせませんね。彼女にしてはかなり挑戦的な役柄だったかと思います。

群像劇タイプで誰が主人公か曖昧ですが、やっぱりマフィアのボスのルーが主人公だと思います。
なので浅野忠信さんとチャン・ツィイーさんは重要な役柄ではありますが主演とは違いますかね。

戦争前日の激動の時代と言いますが、パニックな様子もありませんし…本当に淡々とした描写。
叙情的な音楽とスタイリッシュな映像にインパクトがあり、暴力より虚しさを感じるノワール映画ですが、私の好みではありませんでした。
風来坊

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