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100億人―私達は何を食べるのか?のanneのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます


2050年には100億人に達する世界人口
その時全人類に十分な食糧を供給できるのか
食糧危機に向けて昆虫食などが話題になる中、正直なところ、今はフードロスが問題になっているぐらいだからあまり危機感はなかった

ただ、あと何年で○○を使い果たすという事実を突きつけられると、あぁ本当に今私たちは未来の自分たちを生かすか殺すかの岐路に立たされているんだと実感する

地球のエネルギー資源はもちろんいつかなくなるが、植物さえあればバイオエネルギーでなんとかなるとたかを括ってたのが本当に無知で恥ずかしい…
植物を育てる環境さえも危ういだなんてこれを見なかったら知らないままだった

まず肥料の元となる鉱山の切り崩しはあと数十年で終わり、地球温暖化によってこれまで育っていた品種もまともに収穫できなくなる。人工肥料は作ることはできるが、かかるエネルギーが膨大でおそらく未来では現実的ではないんだろう。
遺伝子工学を用いてモンサント以上に遺伝子組み換え品種を作っているBAYER
効率よく収穫するため、地元の小作農らの生活をサポートすると言いながら放置で、彼らから土地を巻き上げ、先が見えない工業的農作を行う大企業
結局のところ有機農業が収率も良く、働く人材も確保できるらしい。テクノロジーは一定のところでプラトーに達して、原始に戻っていくものなのかもしれないな。
アクアポニックスも永久機関チックでサステナブル。これもっと推進されないのは何か課題があるのか?それとも圧力があるのか?
そしてincredible edibleが推進する、街中の隙間スペースで自分たちの食糧を育てる仕組みも今後世界的に広がるべき。
国がやってくれないなら自分たちで自分の身を守るべきというのは完全に同意。
自分たちの子供の世代に"なんで何もやらなかったの?"と問われたら?という言葉が印象的だった。
これから先、宇宙の運命で地球が滅びるまで子孫たちが持続的に生活できる未来を作る責任は私たちにある。
少なくともまだアラサーの私は2050年になっても平気で生きてるだろうし、その時の自分たちを守るためにもアクションしないといけない🫠


📝
これまで畜産の闇に関するドキュメンタリーは色々見てきた中で、どれも薄暗くて血の描写多くていかにも食肉を買うな!と煽られている感じがあったけど、
今回のはクリーンな部屋でサクサク作業として進んでいき、むね肉などがボロンと露わに(これは初めて見た)なるなどストレートすぎて怖さとか一切なかった
なんならトレーサビリティ的な観点でほぅ…胸肉やもも肉はこんな感じでスーパーに並ぶのか…とまじまじ見てしまった(サイコパス

何気に室内でレタス育てる日本の取り組みも🇯🇵これもしかしていつもスーパーで買ってるやつ??笑 虫がついてる心配もないしおいしくていつもお世話になってます。
anne

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