このレビューはネタバレを含みます
友達のおすすめ作品。青春モノかと思っていたら、そこに着地するのかという驚き。テーマは普遍的なのに、こんな見せ方があるんだなぁ。。
妹が気にかかっていたので、主人公が代わる仕掛けがよかった。
スター選手であるときも、犯罪者になってしまったときも、ずっと家庭内の主人公は兄貴だったんだろう。状況は最悪なんだけど、そこから始まるエミリーのストーリー。彼女が自分自身の人生の主人公になった瞬間に画面サイズも変わって世界が広がる。よいねぇ。家族の再建というのもあるけれど、個人的にはエミリーの自立がメインだと感じた。
全編光の使い方がすごくて。パトカーの赤と青と暗闇に沈む表情も、夢のような淡いプリズムも、たまらなかった。