貝

WAVES/ウェイブスの貝のレビュー・感想・評価

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)
3.5
プレイリスト・ムービーと言われると勝手に多幸感溢れる感じをイメージしてたけど、みるみる崩壊していって決して音楽に乗りながら楽しくみるような映画ではなかった。

車で流すのはサイケサウンドなインディーロック、怒りや混乱を表す時はヒップホップっていうわかりやすい使い分けがされてて、歌詞もリンクしてあるからめちゃくちゃエモーショナル。監督インタビューでも「感情を表現できる楽曲をチョイスした」ってことだったから、彼ら(フロリダ育ちのティーン)にとってこの曲がリアルなのかってとこだけちょっと引っ掛かった。懐疑的というわけではなく解説とかあれば読みたい。
色彩が美しくて良いね。ビーチとキスの相性はナンバーワンだよね。ロマンチックの見せ方素晴らしいのでいい感じの人と観に行きたい作品。異論は認めます。

黒人家庭にみられる家父長制というのかマスキュリズムというのか、貧困層では強さや正しさの象徴のようにみえるけど教育レベルの高い中間層になるとまったく様相を変えるんだなと。
貝