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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONEのFYのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

外人に囲まれながら撮影サイズであるアスペクト比に準じる形で六本木のDolby Atmos TCXスクリーンにて鑑賞。

カーチェイスや列車アクションが見所ということで2.39:1の画角で撮影しており、池袋IMAXGTの横幅25.8mには及ばないが横幅20.2mを目線の高さでスクリーン近くで観れる六本木は最高だった。(上下がぴったしなので、IMAXでの上下の黒みを気にしなくてもいいし!)

基本的には164分という長さが苦にならない面白さで、ここ数年、トム・クルーズプロデュース作品ではお馴染みの彼らしいユーモアに何度も笑ってしまった。

ただ、Part.1ということで後半次第ではあるが、脚本・編集に関しては難あり。

物語の中の人たちはあの鍵の秘密を探るために色々と遠回りしてる展開だが、我々観客は冒頭に謎を知ってしまっているので、誰が鍵の謎を知っているのかどうかに関して、全くドキドキしないし興味すらわかない。

あとこれは今回始まったことではないので、ジェームズ・ボンドとキャラが被りすぎというのはもう受け入れるとして、とはいえ関わった女性に悲劇をもたらすという既視感はMIシリーズでは単にキャストの使い捨て感が否めない。

ミシェル・モナハンの旬が去った後のレベッカ・ファーガソン、そして今作ではそのレベッカが退場し、新たにエージェント・カーターことヘイリー・アトウェルに鞍替え。

レベッカが殺され、2分ぐらい黙祷な雰囲気を出しつつも、その直後にはルーサー、ベンジー含め皆サクッと頭を切り替えてグレース命なのが興醒め感半端ない。

そもそも退場のさせられ方から強引すぎて、どちらかは犠牲になるなんて預言者みたいなことをガブリエルに言われて、なんだその未来は変えられないみたいな流れは?という疑問を抱かせられながらのナイフでグサリさようなら。

マスクマシーンの故障からのあのバイクシーンへの流れも、勢いのみで脚本はないに等しく、散々宣伝されつくした飛び降りシーンのその後の空中ダイブ撮影はさすがにスゲーなと感心しつつも、あの列車への突入にジャンプカットしているのはギャグでしかなかった。

仕舞いには列車の上でのバトルシーンはトンネル入る前までは時速10kmぐらいという速度で撮影してるのがバレバレというスピード感のなさ。

というように、なんか凄い撮影やってる割には手抜きが散見されすぎて、そーゆー意味でも、もはやコメディとして楽しめたというのは皮肉ではなく素直な感想。

黄色いフィアットは小動物みたいで、めちゃくちゃ可愛かったし、あのCIAのマイケル・ダグラスもどき(かなり失礼。でも毎回似てるなと思っている)がいちいち本物かどうか、相手の顔の皮を引っ張る仕草も可愛らしかった。

そして、なんだかんだであの名曲が流れるとテンション上がるし、個人的にはMI3が1番大好きなのは変わらなかったけど、お祭り映画なので大満足。
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