このレビューはネタバレを含みます
地道に映画館に通い続けて今作でラース・フォン・トリアー レトロスペクティブ7本目。
壮大なクラシック音楽と美しい画が堪能できるだけでなく、いろんなしがらみにストレスを溜めてる時に観ると、心がすっきりする1本。
第一章は妹ジャスティンの精神不安定パートで、人生の転機である結婚式を舞台に、人間関係の嫌な部分がたくさん詰まったお話。
登場人物が自分勝手にそれぞれの正義を振りかざしてくる中で、もともと鬱病のジャスティンは全てを壊して独りになる。
そして第二章は姉クレアの精神不安定パート。独りになった妹の世話をしながらも、地球に迫ってくる惑星メランコリアに怯えて、いよいよ姉が精神崩壊する。
そして迎える惑星衝突の時。
全てを無にする最高のラスト。
惑星衝突の重低音がここ最近の日常のうやむやを吹き飛ばしてくれて、なんだか生まれ変わった感覚です笑